おっさん

浪花愛さんのところのネズミです。
ハムスターとかじゃなくて、単なるハツカネズミ。実験用のマウスです。
最近では、ファンシーマウスとも言うみたい。
ちょうど、手のひらに乗って指の間から向こうを見ているシーンを描いたのですが、バックに手を描くのが上手くいかなくて。(^_^;
ちょっと演出した背景を入れてしまいました。(作りすぎ?)
一応、何かを覗いている、というところだけは一緒です。
愛さんの所にどうやって、実験用のマウスが来たりしたのかは、彼女が出している同人誌に詳しく描いてあります。
何匹も飼っていらっしゃるネズミの一匹です。(^.^)
名前はおっさん。(オス) ハツカネズミの寿命は二年程度ですが、この絵を描いた時点で、1年半くらいでした。
私も触らせてもらったのですが、食いしん坊で人懐こいネズミで、可愛かったです。

浪花愛さんのメッセージです。

おっさんですが、本名「おっさん」です。(病院と葬儀のお兄さんに笑われました…)
本当は仮の名でした。へっちょん(この名前も…)と同時に家に来て、来た途端へっちょんに喧嘩を売り、へっちょんが腰を抜かしたもので、子供の癖に堂々とした風貌と子供らしからぬ喧嘩っぷりに「おっさん」という仮称をつけられました。
(そして、もう一匹には「ヘタレ」と言う名が…のちへっちょんになりました)
そのうちにねずみ本人が自分の名前を覚えてしまったので、「おっさん」のまま寿命まで至ります。

犬はどうか知らないのですが、ねずみは猫と同様、毛色の濃い子は人懐こいようで (白い子は頭が良く神経質…猫もそうらしいです)
おっさんもチョコレート色に漏れず大変人間が好きでなつこい子でした。
一度も噛まれた事はありません。
撫でられるのも好きでした。おいしいものも視線を向けられるのも、呼ばれるのも大好きでした。
ねずみがこんなに可愛いものだとは思わなかったです。

これはどうでもいいことだと思いますが、糖尿病の薬を作るために、研究所から回されたねずみのうち、過剰繁殖した子を貰ってきた子です。
もしかしたら糖尿病になりやすい体質で、その関係で死に至ったのかもしれないのですが、闘病にとまわったサイト(人間用ですが)で
「カロリー計算のとれた食事と適度な運動必須」という記事に
ねずみに適度な運動をしろといっても聞いてくれるだろうかと途方にくれたのでした。とほほほ。
そこまで頭良くはないんですよね…所詮はねずみ。

最後は薬の味を覚えてしまって、薬だけ飲まなくなって、その分食欲もなくなって、天国に行きました。
薬の味がわからない子は助かっているので(現在は、ですが)
こういうところだけ頭のいい子は哀しいなあと思ったり。

さらにもっとどうでもいいことですが(もうとっくにサイトに載らない事を 前提で書いております。本当長くてすみません)
おっさんの命日は2月15日です。
直前、2月12日にユリさんが天国に行っておりますが
(これは本当に絵に描いたような大往生でした。おいしいものをお腹いっぱい食べて、自慢のふかふか城で眠りについて、そのまま目がさめませんでした。病気にすらなりませんでした)
ペット霊園がそちら様の事情で15日まで引取りに来られなかったのです。
その前日前々日ごろから急に薬を飲まなくなり、15日に息を引き取りました。 二匹同時の引き取りになったため、霊園が一匹の値段で葬儀を受けてくれたのです。
一匹2万円が二匹で2万5千円になりました。

…飼い主の負担を軽くしてやろうと言う配慮がねずみにあるわけもないのですが、一日でもずれたら生じた価格差はすごいものです。
恩返し、のはずもないのですが。
もしかして、そんなこともあるかもしれないな、とも思ったり。
そして、「そうだとしたら全然嬉しくない!むしろ一日でも長く生きやがれ!」と思ったり。
そんなこんなの春です。

いろいろエピソードを、どうもありがとうございました。
いつかは死ぬと解っていても、それでも動物は可愛いですよね。
私はアパート住まいだし、留守にすることも多いので、生き物を飼えないのが、本当に残念です。
浪花愛さんのサイトはこちらです。

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